今は良くてもずっと先はどうなのか?という考えも大事
2021.07.07 家づくり
新築するお家への希望で絶対に妥協できない項目として【長い廊下】と答える方はほとんどおられません。また、【長い廊下】がある図面を提案されて喜ぶ方もほとんどいないと思います。
実際、廊下は通るだけ(歩くだけ)のスペースですし、廊下があることで家の中に温度差が生まれやすくもなります。つまり、廊下が原因でヒートショックを起こしやすくなるため、出来るだけ廊下が出来ないように工夫しています。しかし、ちゃんと意識しながら間取りを考えていかないと、知らず知らずの間にたくさん出来てしまうのがこの廊下なんですね。
こんにちは、愛知県豊橋市にある工務店、夏目デザイン のふみちゃんこと松井瑠夏です。
梅雨のこの時期はいつも以上に天気予報とのにらめっこが多くなります。工事中のお家も雨が続くと工程に影響が出てきますからね。でも大丈夫、止まない雨は無いですからね。さて、廊下といえば小学生の頃、廊下で雑巾がけレースをして先生にこっ酷く怒られたのは何を隠そうこの私です。笑
と、そんな私の昔話は置いておいて…
例えばですが、2階建ての家を建てる場合、2階に寝室や子ども達の部屋といったプライベートスペースを配置することが多いのですが、それぞれの部屋に行くための通路やトイレや納戸に行くための通路を確保しなければいけなくなるため、必然的に多くの廊下が出来ることになります。
また、客間を設ける場合も、リビングと分断された場所に設けるとなれば、そこには廊下が必要となります。また、リビングの外側に階段をつくる場合も、廊下から階段を上り下りするようになるため、必然的に廊下が増えることになります。
さらに、WICなどの収納スペースを通り抜けることが出来る“通り抜け動線”をご希望される方も決して少なくありません。しかし、通り抜け動線をつくれば、必然的に収納の中に廊下が出来てしまうため、収納としての機能も半減させてしまうことになります。
◆ 廊下に対する認識
このように、間取りのつくり方や要望によって、知らず知らずの間に廊下が沢山出来てしまうのですが、廊下をつくるにも部屋や収納と同じようにコストが必要です。基礎の部分もあれば、床も壁も天井も屋根もあるわけです。
また、廊下にかかるコストは廊下そのものにかかるコストだけとは限りません。廊下をつくれば、部屋と部屋を出入りするために一旦廊下に出なければいけません。そうなると必然的にドアの数も増えることになります。出来るだけ廊下を減らすことが自然と家のコストカットにつながっているということです。
◆ 家族間のプライバシーをどう考えるか?
しかし、廊下がないということは、部屋と部屋が直接つながっているということでもあるので、家族間のプライバシーが少しだけ守られにくくなってしまいます。これを「プラス」と捉えるかどうかで、廊下の面積が決まります。
・子どもが小さい間
・子供が思春期になった時
・子供が家から出て行った後
・歳を取り老後になってから
上記のすべての環境の時々にそのお家で生涯暮らしますよね?
ということは、わずかの期間だけに目を向けるのではなく、今のことも、ちょっと先のことも、そして、もう少し先のことも、さらには、もっともっと遠い未来のことまで考えながら間取りをつくることが大切です。また、それぞれのご家族の、今だけでなく、未来のことも考えた上で様々な提案やアドバイスしてくれる会社や人に出会えることも大切ですね。
知らぬ間にコストがかかっているということ、そして、家は今だけではなく、ずっと先のことも想像しながら考えていくこと、これらのことを大切にしながらマイホームの計画をすすめていきましょうね。
夏目デザインでは、それぞれのご家族に応じたマイホーム計画のアドバイスをさせていただいております。「家建てたいな!」そう思った時が一番の学びのタイミングです。家づくりは過去に経験したことがない事ですのでわからない事があって当然です。恥ずかしがらずに何でも相談してくださいね。あなたのお悩みお待ちしています。