株式会社夏目デザイン
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土地のメリットとデメリット-North編-

2021.07.06 家づくり


お待たせお待たせ!最後の北向き編を更新します。


一般的に北向きの土地のメリットは、駐車場スペースと庭が分離できること、そして、住居スペースが道路と反対側に作れるため、プライバシーが確保しやすいことです。さらに、敷地の奥行きが深くなればなるほど、その恩恵を受けやすくなります。

敷地の奥行きが深くなれば、その分、家の南側に庭が確保しやすくなりまし、南側の土地に建つ隣のお家から十分に距離をとることが可能となり、居住スペースには南からの光が沢山入り、明るく開放的、それでいて庭と一体感があるリビングダイニングキッチンを作りやすいからです。

こんにちは、愛知県豊橋市にあります、夏目デザインの高橋(ごうくん)です。

さてさて、本題に入りまして一方で奥行きが浅い北向きの土地は、南側の土地に建つ隣のお家との距離が必然的に近くなってしまうため、南から光が十分に入ってくるとは言いにくくなりますし、同時に、プライバシー性に優れた庭も十分な広さを確保することができなくなります。


つまり、日当たりが悪くなり、家の中が、「暗い・寒い・ジメジメ」の三拍子揃った家になりやすいため、北向きの鳥のメリットであるプライバシー性が高く安全な庭も作ることができなくなってしまうわけですね。


これらのことが、一般的に、多くの方が北向きの土地を避ける最大の要因となっています。事実、北向きの土地の多くは、奥行きがそれほど広くないため、そのデメリットをもろに受けやすくなってしまいます。


ではなぜ多くの土地がそのような土地の形状になるのでしょうか?

不動産屋さんが、土地の奥行きを深くしない理由は、価格設定はそのままで奥行きを深い土地にしようとすると、その分間口を狭めるしかありません。そうなれば必然的に土地が細長くなり、結果、見た目が悪くなり、建てる家の自由度が低くなってしまうからです。

 

また、奥行きも間口も広くつくってしまうと、最も価格設定を低くせざる得ない北向きの土地が増えてしまい、土地の金額も高くなり売れにくくなってしまうからです。

このような理由から、北向きの土地は、南向きの土地に比べて、価格が安く設定されていることが多々あります。この”価格が安い”という大きなメリットは、決して見逃してはいけません。

しかしながら、このメリットを得るためには、家の中が、暗くなりそう・寒そう・ジメジメしそう・という三大デメリットをクリアしなければなりません。

例えば、日当たりが悪いと分かっていても、どうしてもリビングを南につくりたいとお考えであれば、リビングを吹き抜けにするという解決策があります。一階の窓に光が差し込まないのであれば、より高い2階の窓から光を取り込めばいいのです。

 

また、リビングの位置を南にこだわらないのであれば、リビングを南ではなく北に配置し、そのリビングの南側に大きな窓をつくるという解決策もあります。

 

南側の土地に立つ隣のお家から距離が遠くなれば、南からの光をたっぷり取り込むことが可能になるからです。

 

このように、土地が持つデメリットを解決することができる手段が「設計」であり、その土地に合わせて間取りを考えることさえできれば、たとえ日当たりが悪そうな土地であったとしても、明るく開放的な暮らしを実現することができます。もちろん、プライバシーも確保しながら…

 

ということで、ただ単に、日当たりが悪そうな北向きの土地ということだけで、この土地を選択肢から外してしまわないようにしましょうね。土地選びで”価格が安い”ということは、とても大事なことですから!


ちなみに個人的には北向きの土地は大好きです。


とういことで、東西南北の全方向に渡ってお伝えしてきた「メリットとデメリット」どうでしたでしょうか?土地を購入して家づくりを計画されるご家族にとって、土地選びはとても重要です。しかしながら、一緒に土地選びをしてくれるパートナー(住宅会社の人)がいないのも事実です。重要なのは土地を選ぶ前に、土地を一緒に探してくれたり、ともに選んでくれたりする信頼できるパートナーを見つけることかもしれませんね。