株式会社夏目デザイン
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収納スペースについて考える

2022.03.01 その他

こんにちは!夏目デザインの髙橋です!
今日はお家を設計するうえで必要な収納についてお話していきます。
参考までに聞いてみてください!

『収納を多くしたい』『収納がいっぱいほしい』
家を建てる多くの方が考え、思うことでしょう。
しかし、ムダに収納を増やしてしまうと必然的に家のコストは上がってしまいます。

そこで、家のコストを上げることなく、より多くの収納をつくるためにも
まずは収納に対する勘違いを正していくコトをおススメいたします。

では今回は【収納で知っておくべき2つのコト】についてお伝えしたいと思います。

1.ただ単にたくさん収納をつくればいいわけではない・・・

例えば、暮らしの中心になるリビングダイニングキッチンには【お手紙や書類、文房具、薬など生活用品】等々、細かいものがたくさんあります。
いろんな場所に散らばって収納があるお家は、これらを管理しやすいでしょうか?

あちこちに収納をつくってしまうと管理が出来なくなってしまいます。
どこに何を置いたのかを忘れてしまい、いくら探しても見つけられないコトってありませんか?
しまいに探すよりは買った方が早いと思って同じものを何度も買っていることってないですか?

結果的にモノが増えることになり収納がさらにゴチャゴチャになります。
また、収納に収まりきらなくなった場合、それらがリビングダイニングにあふれることになります。

そうなると、それを片付けるために収納ボックスを買って整理しようとリビングダイニングに置くモノが増えてしまい、どんどんリビングダイニングが狭くなってしまいます。

また、ムダに奥行が深い収納も、とっても管理しにくい収納だとは思いませんか?

手前にモノを置いてしまうと奥に置いてあるものが取り出しにくくなります。
その上、奥に置いてあるモノを忘れてしまうコトにもつながりなり、見つけられなくなります。

結果的にムダな出費を生むことになりますし、収納の中がゴチャゴチャになってしまうというわけです。

ヒトって複雑になればなるほど記憶が出来なくなってしまうものですよね?
整理整頓してるんだとは思いますが、結果的に管理できなくなってしまうものです。

収納は管理しやすいように分かりやすく単純につくるコトをおススメします。

 

2.通り抜け導線は収納量を減らす最大の原因・・・

続いて知っておいていただきたいのが【通り抜け導線】についてです。
収納を通り過ぎることができる導線や玄関を家族用と来客用に分けたりする導線のコトです。

 

上の図を見てお分かりでしょうか?
右は通常のウォークイン収納です。
左は使い勝手をよくするために通り抜け出来るようにした場合です。

左の場合、収納を通過できるため、一見、右に比べて使い勝手が良いように感じるかもしれません

しかし、通過できるようにしたことで【廊下】が収納の中にできてしまい、結果的に収納量が大幅に減らしてしまっています。

しかも、ドアも1本増えるので、その分のコストアップにもなりますし、スイッチも2つの入口のどちらでもオンオフができるようにしたくなり、右よりも高価なスイッチを使うことになってしまいます。

ただ使い勝手が良さそうという理由で通り抜け動線をつくってしまうと、思っていたよりも収納にモノが置けず、結果的に片付けにくい家になってしまいます。
その上、余分なコストがかかるため、逆に家の価格が割高になってしまうというコトなんですよね。

 

ということで・・・
コストを上げることなく、より多くの収納をつくるためにも・・・
そして管理しやすい収納をつくるためにも・・・
今回お伝えさせていただいた収納の知識を覚えておいていただければと思います!