株式会社夏目デザイン
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土地のメリットとデメリット-West編

2021.06.29 家づくり

こんにちは。豊橋市を中心に家づくりをしております、設計スタッフごうくんこと高橋です。

最近部署異動で設計部になりました。今はひたすら図面を書いております。
お客様にご提案できるように頑張ります!

さてさて、前々回から始まった「土地のメリットとデメリット」シリーズ、前回の東向きに続き、今回は西向きの土地についてお伝えしていきます。ぜひ見ていない方はご覧ください!!

 

✓ 南面に居住スペースを持ってこれる

まず、西向きの土地のメリットと考えられていることが、「居住スペースを全て南側に配置することができる」ということです。これは前回の東向きの土地と全て同じですね。

しかし、東向きの土地同様に、全ての部屋を南に配置した場合、1階の南側の窓から見える景色は、南の土地に建っている家の裏側になります。

つまり、給湯器やエアコンの室外機、また、勝手口があればかなりの高い確率でゴミ箱が置いてあり、ゴチャゴチャした場所を眺めて過ごすことになってしまいます。

それらを見えないようにする為には、常にカーテンを閉めておくか、余計なコストをかけて目隠しの塀を作ったり、植栽を植えたりすることで、そのゴチャゴチャした景色を防がなくてはなりません。

 

✓ 午後からの光も入ってきやすい

また、西向きの土地は、午後からの日当たりが良さそうに思います。しかし、その恩恵を受けるために、西面に大きな窓を作ってしまうと、眩しい西日をずっと浴び続けることになります。

そうなると、夏の暑い日は家の中が暑くなりやすく、冷房が欠かせなくなり、結果、光熱費が嵩んでしまうことになりかねません。また、西日による眩しい紫外線を浴び続けることによって、床や家具などが日に焼けてしまうこともあります。

厳しすぎる西日をカットするためには、結局ずっとカーテンを閉めっぱなししておく必要があります。また、東向きの土地と同じように、まわりの人からの視線も気になりますしね。カーテンを閉めっぱなしにした結果、家の中が薄暗くなり、日中ずっと照明をつけておかないといけない空間になってしまうというわけです。

さらに、西向きの土地は東向きの土地と同様に、隣の家が近くに立っている状況で、一番南にリビングを配置しようとすれば、光がほとんど入ってこなくなってしまします。そうなると、西からの光も南からの光も十分に入ってこない家になってしまう可能性が大です。また、東に家が立っているとなると、午前中(朝日)も光が入りにくいというわけです。

 

西向きの土地で快適に暮らせる家を建てるのは不可能なのか?

大切なことは、周囲から家の中が丸見えにならないようにしつつ、家全体が明るくなるように、どのように採光を確保するのか?ということです。つまり「プライバシーと明るさを両立させる」というわけですね。

そのためには、接道面である西側の窓を最小限にしながらも、リビング・ダイニング・キッチンはもちろん、洗面脱衣室や寝室・子供部屋が明るくなるように窓を設けられるように間取りを考えていく必要があります。しかし、このことを実現するためには、家づくりで「当たり前」とされている以下の内容を頭から一回リセットする必要があります。

 

・居住スペースは全て南に配置しなければならない

・日影には家を建ててはいけない

・子ども部屋は2階につくらなければならない

・水回りは基本的に北に配置しなければならない

・階段は日当たりが良い南にはつくってはいけない

 

多くの方がこの5つのコトを家づくりの当たり前と考えてしまいがちなのですが、実はこの5つのコトが弊害になり、暮らしにくい家になってしまう場合があります。まずは、これからの「当たり前」を頭から取り除いてみましょう。

それができれば、間取りの選択肢が一気に増えますし、購入する土地選びも自由度が増します。土地選びの自由度が増す理由は、この「当たり前」さえ消してしまえば、土地の日当たりの良し悪しに関係なくどんな土地でも光が入り込む、明るい家にすることができるからです。結果、肩の力が抜け、マイホーム計画が一段と楽しく進められると思います。

 

ということで、西向きの土地でも、間取り次第で明るくて住みやすい家にすることができるので、接道が西にある土地のネガティブなイメージは一旦削除しながらと土地選びしてくださいね。