土地のメリットとデメリット -East編-
2021.06.22 お店づくり 家づくり前回はよく選ばれるであろう南向きの土地についてお伝えさせていただきました。
まだ読んでない方は読んでいただけるとうれしいです。
こんにちは。豊橋市湊町にあります。株式会社夏目デザインスタッフの髙橋琉聖です!
下の名前はりゅうせいと読みます!珍しいとお客様からお聞きすることがあります笑
是非覚えてくださるとうれしいです!
さてさて、今回は東向き編をお伝えしていきたいと思います。
東向きの土地の場合、なんといっても、「朝日が入りやすい」というのが一番のメリットではないでしょうか。しかし、このメリットをそのまま取り入れようと、東側に大きな窓を作ってしまったら、「家の中が外から丸見えになってしまう」とういことは当然のことですね。
丸見えになるのを防ごうとすると、必然的にカーテンをつけて常時閉めておかないといけません。その結果、カーテンのせいで、家の中が暗くなってしまい、日中もずっと照明をつけておく必要があります。
また、豊橋市特有の風や台風の時に備えて、その窓にシャッターまで設置するとなれば、その分コストがかさむだけでなく、家の外観もおかしなことになりかねません。どの家族も、拘って建てるお家なのでせめて家の正面ぐらいは美しくしたいのではないでしょうか…
✔️南面に住居スペースを持ってこれる
次に、接道が東側の土地は、「住居スペースを全て南向きにできる」というメリットがあると考えられていますが、これは、玄関を南に配置する必要がないからです。
しかし、少し立ち止まって考えてもらいたいのですが、”そもそも住居スペースを全て南向きに配置する必要があるんだろうか?”ということです。
全ての部屋を南に配置した場合、2階はまだしも、1階の南の窓から見える景色は、南に建っている家の裏側になります。つまり、給湯器やエアコンの室外機、勝手口があれば、ゴミ箱が置いてあることでしょう。そうした様々なものが置いてあるゴチャゴチャした場所を眺めて過ごすことになるということです。
もしくは、それを避けるために、リビングの窓のカーテンを常に閉めておくか、コストがかかってでも植栽をしたり、目隠しの塀を作ったりして、ゴチャゴチャした景色を防ぐようにするかですかね。
また、東向きの土地の場合、隣の家が近くに建っているにもかかわらず一番南にリビングを配置すれば、リビングには光が入ってきにくくなります。こうなってしまいがちなのは、家が立ち並ぶ分譲地に多いです。リビングに光が入ってきにくくなれば、必然的に冬は寒くなりやすくなり、その結果、光熱費が高くなってしまいます。
いかがでしょうか?まわりの環境のことを考慮して間取りを考えていかないと、本来ならメリットとして考えられていることも、逆にデメリットになってしまうということをご理解いただけたのではないでしょうか?
ということで、このようなデメリットが生じないような間取りを考える必要がありますね。
✔️そもそも、全室南向きにする必要はあるのか?
マイホーム計画中のご家族の多くが、居住スペースをできるだけ南に配置しようとします。が、果たしてその必要はあるのでしょうか?
例えば、寝室はどうでしょう?何時から何時までこの寝室を使っているのでしょうか?そして、寝ている時間以外に、この寝室で過ごすことはありますか?
また、子供の部屋に関しても、南向きの部屋である必要があるのでしょうか?子供部屋を子供部屋として使用する期間は果たして一体どれくらいあるのでしょう?そして、子どもたちが家を出て行った後は、その部屋をどのようにお使いになる予定ですか?
これらの部屋は、最低限の明るさは必要なものの、絶対に南向きにする必要はないのかもしれませんね。
このように部屋の向きを、必ずしも南向きにしなくていいという考え方を持つことができれば、間取りに自由度もできますし、敷地をより有効に活用できるようにもなります。そして、結果的に、お伝えしてきたデメリットを解消しやすくもなります。
ということで、東向きの土地で家を建てる予定の方は、東向きの土地のメリットだけでなく、デメリットもよく理解し、検討している間取りがその土地で考えられるデメリットを解消できるかどうかを頭の中でシュミレーションしながら暮らしを想像してみてくださいね。
いかがでしたでしょうか?マイホームを計画しているけど、土地探しで難航している方、土地はあるけど自分たちの考えている家が建つのだろうか?と思っている方、一度相談にいらしていただけると、楽になるのかもしれませんね。